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花は月明かりに濡れて~四つの恋の花~

第11章 四つめの恋花 山茶花~さざんか~ 其の壱 

 今日は、ろくな客に恵まれなかった。酔いどれの若い人足が一人に、いかにも助平そうな三十過ぎの大工か左官だとかいう冴えない中年男。たったの二人だ。

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