アイドル君からダイエット命令
第2章 いじめ
愛佳ちゃんの声が
言葉が
頭の中を駆け巡る。
『うざいんだよねぇ』
『聞いてんのかよブス!!』
あれは直子ちゃんにだけ
当てはまること……?
私だって…
ブスだし地味だし……
きっと……
痩せてる直子ちゃんより
ひどいことされる。
『ガンッ』
愛佳ちゃんが
机を蹴った。
中になにも入ってなかった
らしく、
蹴った音と数秒遅れて
倒れる音が響く。
「おいそれ俺の机ぇ〜」
「あーごめそ〜
まぢぎれ中だから
ウチ〜」
笑っているけど怖い。
逃げたい…!
「あっ……」
一人の男子がつぶやいた。