アイドル君からダイエット命令
第3章 オーディション
「201番か……」
白くて丸い
番号プレートを
胸につけると
同じようにつけている
直子ちゃんに
視線を送った。
直子ちゃんは
プレートをつけ終わると
そそくさと控え室へ
戻ってしまう。
「……直子ちゃん」
私と直子ちゃん、
そして愛佳ちゃんは
オーディションを受けに
都内までやって来た。
愛佳ちゃんは
どこへ行っても人気で。
初めて会う同じ
オーディションを受ける子にも
話しかけたり
話しかけられたり……。
それに比べて私は
初めて会う人からも
クスクスと
笑ものにされた。