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アイドル君からダイエット命令

第4章 電話


やっぱしらないよ!


たしかにかっこいいし
アイドルとか
芸能人とかでもおかしくないけど……


これって
知ってるって
言わなきゃ失礼かな……


親指の腹を爪でかきながら
意を決して……


「あ、あぁ……!
ハル……かぁ!

まさかあのハルに
こんなとこで会えるなんて……
嬉しい!」


チラチラとハルの表情を
伺うも、
真顔のままピクリともしない。


ええ!?
だめだった?!
演技できてなかった!?



「おう。」



ハルは私から視線をはずして
すぐに帽子をかぶった。


あれ?


「と、とりあえず
俺の正体わかったんなら

痩せるって約束しろよ!

リーダーの俺が恥ずかしい
じゃねーか!」


背を向けられたまま
怒鳴られると
ちょっと怖さが軽減して楽だなぁ

と思いながら

「あ、はい……」

とだけ応えた。


んー?
リーダーって……なんの?

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