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アイドル君からダイエット命令

第2章 いじめ

「やば……
遅刻しちゃう」


まだ夏でもないのに
走る私の額から
汗がにじみ出る。


時刻は午前7時30分。


普段は8時に家を出て
余裕で間に合う私が
7時半でこんなに急ぐ理由、

それは昨日送られてきた
愛佳ちゃんからの
メールの内容。


『みんなぁ〜

明日ゎ7時40分に
学校集合ねぇ!

遅れたら
しょーちしなぃからぁ( *`ω´)』


でもみんな
遅刻してくるような
人たちだし

ちょっと遅れても
大丈夫かな……


そう思い少しだけ
足を引きずりながら走る。


いや、でも、

こんな目立たない私が
遅刻したら
きっとまたコソコソ言われる……

汗かいてるのも
太ってるせいって思われたら
笑われる……


私は目に涙を
浮かべながら、

カバンの中のタオルを
首に巻いた。

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