男気花飾り。
第23章 桜色ニットで春を待つ!
教室を飛び出すと!!!
ドンっ!!!
と―――――――――…
誰かにぶつかった!!!
「!!!雅?ど〜…した?」
ぶつかり…慌てる声の主にビクッとなる!!!
て……寺…。
俺は…胸にしがみついたまま…
動けなくなる……
「雅?…雅!」
グイッと…胸から引きはがされ…顔を見られる…
まだ…涙は…止まらず…流れていた――――――…
「…何が…あった……?」
低く…響く寺の声―――
俺は、ただ…ただ…首を横に振る…
真さんは…寺の事を思って言ったことだ…
家族なら…当たり前…
寺は俺の肩を抱きしめ!
教室に戻った――――…
「/////てっ…寺!!!」
ガラガラ――――…っと…教室に入ると…
真さんが…さっきと同じ場所に座り…
右手を見つめていた……
「え………真にぃ…?」