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男気花飾り。

第23章 桜色ニットで春を待つ!



「…雅…いや…皆川さん…
――――…功とは―――…


別れて欲しい……」






―――――――――え…




「!!!真にぃ!!!」



恐る恐る顔をあげると……



真さんは……俺を……睨むかのように…冷たく…見つめる…





「……あ…ぁ…」



俺は…震えが…止まらなかった…



「真にぃには!!!関係ない!!!」



寺が!!!俺を背にかばう!




「…関係ない訳…ないだろ…

父さんと母さんが赴任先に行ってる間は…

俺が…功と孝の事を、任せられてるんだ…


いい加減に…育てれない…」






勝手に…理解してもらえると…思っていた…



寺と…孝君のお兄さんだから…


解ってくれるって――――…










甘かった…


皆が皆…理解があり、祝福してくれるとは……限らないのに……







「…皆川さん…

これから先…功と…関わらないでください…」




「なっ!!!真にぃ!!!」





俺の事を背に隠していた寺が……




視界から……消え…



代わりに―――――…



真さんが…寺を自分の背に隠した……









「………ぁ…」




俺と…真さんの間に……


見えない線が引かれた――…





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