男気花飾り。
第4章 美脚ヒール。
「俺ん家、母さんが父さんの単身赴任先に付いて行っててさ…
飯とか、掃除、洗濯は兄弟で当番制にしてるんだけどさ…
弁当はだれも作りたがらねーんだ」
寺…兄弟いたのか…知らなかった…
「まっ…男ばっかりで…片寄った食事になるから…
学食の野菜や魚は…俺にはありがたい」
そう言うと、寺は煮物をニコニコ食べだした。
「しかし、雅の弁当は…朝さんが作ってるんだよな…」
「ああ…そうだよ…」
朝姉ちゃんは毎朝、俺の弁当と空の弁当を作る…
見た目パンクの姉ちゃんだが…誰よりも女子力は高いのだ……