男気花飾り。
第6章 繊細なレース。
俺は…トイレから出ると、寺の座る奥の席に戻る!
するとコーヒー二つとチョコレートケーキが一つテーブルに置いてあった…
「ん?寺…ケーキ…?」
「寒かったから、勝手に頼んじまったけど…」
コーヒーは無難にブレンドだったが…香りが豊で、うっとりしてしまった…
「…ケーキは?」
俺の席にコーヒーとケーキ…
しかも…チョコレートケーキは…なんて乙女チックなデコレーションケーキ…
カウンターを見ると、めちゃくちゃイケメンがコーヒーを他の客に入れていた…
その隣で…綺麗な女性がコーヒーを運んでいた…
多分あの女性の作品かな?
チョコレートケーキは…熊さんとウサギさんが……
「…俺には…そのチョコレート…似合わないからな…」
俺は…ケーキをマジマジとみて――――――――…
「マジ…かわいい…」
と…素直に感想を言った…
寺を、見ると…
なっ……
何で…そんな優しい目で見てるんだよ…
キュン――――――…