男気花飾り。
第1章 リボンは永遠。
母…皆川 菊(ミナカワ・キク)40歳
デザイン事務所の社長兼、デザイナー
母の他に従業員は数名…
…普通のデザイン事務所…
何をデザインしているかと言うと―――――…
『マサちゃん…新作なんだけど…どうかな?』
「ん〜……リボン大きくないか?デカイとアウターに響くんじゃないか?」
『そうかな〜今、リボンが流行ってるから…』
「流行ってるからって…機能とか…大事だよ?」
そう……母は…
女性用下着のデザイナーだ…
俺は小さい頃から…母の仕事で試作品着用…モデリングまでさせられていた…
しかし…それが嫌じゃなかった…
かわいい新作の下着を誰よりも早く、着用出来て…嬉しかったのだ…
姉も妹も同じだったから…わが家では当たり前だった…
しかし……さすがに小学校に入り…学年が上がっていくと…
男子と女子の差が顕著に現れるてくる―――――…
俺は…自分の趣味を隠さなくてはいけなくなった…
幼心に…この趣味は、人とは違う?隠さなくては!と感じとったのだろう
だが…母、姉、妹は…受け入れてくれた
家族関だけでも、隠さなくていい環境は…俺に取ってとても気が楽だった…