テキストサイズ

甘恋〜こ、こんなのあり?〜

第11章 文化祭①〜雅×陸×瑠衣〜

季節もすっかり秋模様になり、もうすぐうちの高校では文化祭が開催されようとしている。


あたしの所属する文芸部でも、みんな文化祭に向けてラストスパート。

自分の作品を完成させるのに追われている。
もちろん、あたしも。


「〜♪」


パソコンに向かいながらつらつらと打ち続ける。

瑠衣にアドバイスされてから、最近はすらすらと書きたいことを書けるようになってきた。


文化祭には1作品売り出せそう。


よーし、頑張ろっと!!


「あれ、心乃先輩調子良いですね?

他の先輩方は書き終えるのに鼻歌なんて歌ってる暇もないのに」


たまたま通りかかったのか、瑠衣がうしろからパソコン画面を覗き込んできた。


「それもこれも瑠衣のおかげだよ!

瑠衣の方こそ、もう書き終わったの?」


軽い休憩がてら瑠衣の方を見ると、にこっと笑って片手に持っているあるものを見せる。


「印刷もばっちり完了しました♪

時間もたくさんあったので長編を1本書いてみました。読みますか?」


瑠衣の手にあったのは何十枚(何百?)もの束になった紙。

あたしの見てない間にこんなに進んでたなんて…


本当すごい奴だなぁ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ