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甘恋〜こ、こんなのあり?〜

第12章 文化祭②with瑠衣

瑠衣の顔が間近になり、ドキドキと胸が高まる。


な、なに…?


「午後は一緒にいられなくて残念ですけど…先輩のクラス、行きますから」


耳元で囁かれ、びくっとしながらもあたしはコクンと頷いた。


だって、早く瑠衣が離れてくれないと心臓のバクバクがやばいから。


「じゃーね!せーんぱいっ」


そう言って瑠衣はスキップで廊下の人ごみの中に去って行った。


もうっ…あたしばっかり緊張させられてるし!


ていうか…なんで瑠衣にドキドキしてんの、あたし。

雅とは違う、この胸の高鳴り。


なんなんだろう……


ぼーっと考えていたあたしだったけど、すぐにクラスの方を思い出して走り出したあたしだった。

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