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甘恋〜こ、こんなのあり?〜

第3章 俺様男子

あぁ。

ついにこの日が来てしまったのね。


あたしはふぅっと一呼吸おいて目的地に向かった。

今日はお父さんの取引先の道楽息子…じゃなくて息子さんの家に行くことになっていた。


あいさつ兼バイトの職務内容の説明、らしい。


どんな人なの?ってお父さんに聞いても、お父さん自身取引先の上司しか知らないから顔を見たことはないそうだ。


でも向こうはあたしの顔を知ってるんだって。

それって理不尽だよね……


「怖い人だったらどうしよ…」


そんな不安よぎるけど、もうここまで来たんだからやるしかないもんね。


覚悟を決めたあたしは渡された地図を頼りに家を探した。

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