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甘恋〜こ、こんなのあり?〜

第14章 文化祭④with雅

ゆっくりと雅の顔が近づいてくる。


恋人でもないのに、

こんなことしちゃ、ダメなのに。


拒めないよ。


唇があと数センチで触れるところまで来た瞬間。




ドーーーーーン!!





空に広がる、大きな花火。


あたしも雅も、花火のほうに顔を向けた。


「わぁっ!花火だっ」


あまりの嬉しさに雅から離れ花火の方に向かって走るあたし。


「お、おいっ。…たく、

またおあずけかよ」


そんな声があたしに届いてるはずもなくて。


うしろから追いかける雅を見ながら、こんな時間が続けばいいなぁ、なんて思ってしまうのだった。


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