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甘恋〜こ、こんなのあり?〜

第15章 お弁当争奪戦

文化祭に3人で行くのもやだって話してたのに、どこに行くっていうのだ。


「じゃあ…俺か雅が留守番してればいいってことだよな?」


陸の一言に、雅の眉がぴくっと歪む。


まーた陸は余計なことを…


「なら俺が主人だからお前が留守番だな、陸」


そりゃそーだ。

あたしも納得せざるを得ない雅の言葉に黙っていると…


〜♪〜〜♪


あたしの携帯の着信音が鳴り、雅も陸もこちらをばっと見つめた。


「ち、ちょっと出てくるね?」


そう言って大広間を出たあたしは電話に出た。
電話の相手はー…


《あ、心乃先輩?》


「瑠衣…?」


《よかったぁ♪出てくれてっ》


ウキウキとした声が耳に伝わってくるけど、あたしには嫌な予感しか起こらない。




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