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甘恋〜こ、こんなのあり?〜

第15章 お弁当争奪戦

「ど、どーかしたの?」


これ以上面倒なことにならないよう祈りながら恐る恐る聞くと…


《文化祭も終わったことですし…

2人で打ち上げ的なものやりません?》


きたあああああああ


はい、これで3人目の刺客が現れたよ。


陸と雅と瑠衣と……

あたしはどうすればいいのだ。


「いやー…今日はちょっと…「おい、心乃ー!まだかよ電話ー!!」」


《………

いまの声、誰ですか?》


電話越しでもわかる、瑠衣の低い声。

こ、こわ…


「お、幼馴染が遊びに来ててさっ!

……そうだ!ぴぴぴピクニック行かない?みんなで!!」


咄嗟に出てしまった言葉。

ピクニックって今時高校生が行かないでしょ…


瑠衣もきっと断るに決まって…


《いいですねぇ♪その幼馴染さんとやらも一緒でいいですよ?》


断ってよ!!!!


《あ、先輩の手作り弁当楽しみにしてますからー》


そう言ってぷつっと電話が切れた。


……これは大変だ!!!


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