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「はぁーあ。

俺、とっくに負けてたもんなぁ」


隣でもぐもぐと食べながら文句を言う陸。

雅はと言うと…


「…」


さっきから黙ったままの雅は、とりあえずお弁当をぱくぱくと食べてる。


なんだか今日、雅機嫌ずっと悪いなぁ…


「雅、お弁当おいしくない…？」


恐る恐る尋ねるあたしは、雅とばちっと目が合ってどきっとした。


だって、ものすごく切なそうな表情がそこにあったから。


なんでそんなに、寂しそうな顔するの…？


ずっと黙っていた雅だったけど、やっと口を開いた。


「俺…帰るわ」


「えっ」


まさかの言葉に、あたしたちはみんな驚いた。

けど、雅は立ち上がってそのまま帰ってしまった。


どうして…なの？


「まぁ、いんじゃね？」


そう言って知らん顔の陸。