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ーside by 陸ー

「一緒に住まわせてくれませんか」


まさかそんなこと言われるなんて、想像もしてなかった。


けど…


「俺や雅は屋敷でしかあいつに会えない。

その点お前は学校で会えるじゃねーか」


悪いが、これ以上心乃のそばに男は置いておけない。


俺だって…顔や行動に出るくらいいつも嫉妬してるんだ。


もっと傍にいたら、同じ学校だったら。


俺が一番長くあいつといたんだ。


でも…最近思うことは、時間だけ長くても意味がないってこと。


悔しいけど、心乃の気持ちを動かしたのは雅だから。


ただでさえ雅がいることは、俺にとって困るのに…瑠衣まで一緒に住み始めたら。


「そうですね…学校が同じなのは、僕だけですもんね」


そう呟いた瑠衣の表情が、微笑んでいたような気がした。


「お前…なにがおかしいんだよ」


笑顔のままの瑠衣を見た俺は恐怖に駆られた。