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甘恋〜こ、こんなのあり?〜

第17章 本音

「いえ…忘れてました。

僕には学校っていう場所があること」


そう言った瑠衣は、にこっと笑ったんだ。


こいつ……


「いままで先輩にはずっと我慢してましたけど…

これからは遠慮なくつっこんでいくんで、陸さんも覚悟しててくださいね?」


「!!!」


こいつ、なんて勝ち誇った顔してやがる。


半分諦めかけた俺とは大違いだ。


絶対に最後まで諦めない気持ちが、俺には伝わってくる。


俺は、バカだな。

雅が現れたくらいでなに諦めかけてたんだろう。


俺だって、心乃に振り向いてもらえるようやってやる。

いま決めた。


「…俺も、負けねぇから」


「…!

くすっ、はいっ!」


こいつと腹割って話せてよかった。


感謝をしつつも、負けない気持ちでいっぱいの俺だった。

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