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甘恋〜こ、こんなのあり?〜

第18章 瑠衣の変化

次の日のテストも無事…?終わり、撃沈してる千晶をよそにあたしは文芸部に向かった。


「文化祭の売り上げ、去年よりも良くて驚いたわ!特に…


小鳥遊さんと櫻田くん!

2人の作品は大人気だったのよ?」


部長からの報告を受け、あたしはとっても幸せになった。

周りに認めてもらえることの喜びが、こんなに心を弾ませるものだなんて知らなかった。


「あ、ありがとうございます!」


ペコっと他の部員たちにお辞儀をして、あたしは再び椅子に座った。


「櫻田くんからも一言どうぞ?」


部長に促され、あたしの隣にいた瑠衣は立ち上がった。


「ありがとうございます。

この小説を書いて、とてもいい経験になりましたし…なにより、お客さんの笑顔が見れたので良かったです。


先輩方、ありがとうございました!」


瑠衣も誇らしそうな笑顔を向けた。


あれ…?


瑠衣って、こんなに凛々しかったっけ。


初めて、瑠衣を格好いいと思った。

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