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甘恋〜こ、こんなのあり?〜

第18章 瑠衣の変化

文化祭に出展する作品は終了したけど、あたしたちにはまだ作業がある。


「今日からが本番ね。

来年の1月の文学メディアに作品を出典する人は新しい作品を書いてもいいし、

文化祭の作品を出してもいいわよ」


文学メディアとは、応募された素人が書いた小説を優秀賞などの表彰をつけてくれるものだ。


もし1位に選ばれたら、文学メディアの巻頭に掲載される。


いま有名な小説家たちも、この文学メディアを通して広まった人も少なくない。


高校生のあたしたちが上を狙えるものではないけれど…せっかくのチャンスがあるなら、試してみたい。


「とはいっても、希望者だけだから、やりたい人だけでいいわ。

残りは普通に、自分たちの好きな作品を書いてちょうだい」


部長の解散の一言で、今日はお開きになった。


あたしは文学メディアに出す作品を作るため、まずは構想から練っていくことにした。


もちろん、パソコン室で。




「なに書こう…」


いきなりネタが思い浮かぶほど、あたしの脳は良くできてない。

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