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甘恋〜こ、こんなのあり?〜

第18章 瑠衣の変化

辛そうな瑠衣の表情、初めて見た。


いつも笑顔でいる瑠衣が、こんな顔をするなんて…


「まぁ、雅さんが先輩をどう思ってようと僕には関係ありません。


僕は僕のできることをするだけですから。



いま告白したのは、返事が欲しいからじゃないんで…


これから先輩が僕を“男”として見てもらうために告ったですから」


そう言って瑠衣はふいうちにあたしの頬にキスを落とした。


「っ!!」


一気に頬に熱が帯びる。


「明日からはガンガンいくんで、


覚悟しててね?先輩」


そう言って微笑んだ瑠衣は、放置したあたしを残して帰って行った。


手に残されたココアは、とっくにその温もりがなくなっていた…


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