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甘恋〜こ、こんなのあり?〜

第22章 真相と決意

ーside by 心乃ー

「えっ…千晶の…

お姉、さん…なの?」


朝川に聞き覚えがあったのは、これが理由だった。


授業を珍しくさぼったあたしたち。


屋上で千晶の話を聞いて、あたしは戸惑いを隠せるはずもなかった。


「あたしも、お姉ちゃんの婚約者の話は知っていても…

まさか心乃のご主人様だなんて思わなかった。


今朝聞いて、頭ぐちゃぐちゃで…」


千晶の元気がなかった理由はこれだったんだ。


「ごめんね、千晶…

まさか千晶のお姉さんが、雅の婚約者だったなんて…それに…


千晶も、お金持ちだったんだね」


同じ高校に通ってるから、てっきり普通の家庭だと思ってた。

…というか。


千晶の性格が、それを感じさせなかったんだろうな。


「…軽蔑、した?」


千晶の驚きの一言に、あたしは首を横に振って叫んだ。


「そんなわけないじゃん!

あたし、千晶のこと大好きだもん!


千晶のサバサバしてるとこも、あたしの相談たくさんのってくれるところも…

全部大好きだよ!」

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