無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「こないだ大学で会って驚いたわ。

高校生くらいの女の子かしら…胸が締め付けられる思いで…その子に少し強く当たってしまったわ。


彼女、彼に婚約者がいること知らないようだったし…」


「それって…その男の人がはっきりしてないのが悪いんじゃない！」


「もちろんこのままじゃ良くないのはわかってるわ。でも…

大学を卒業をするまでは、わたしのわがままは言えないもの。千晶もわかるでしょう？」


そんな…


お姉ちゃんのこんな悲しそうな顔、見ていたくないよ。


こうなったら…本人に直談判してやろうかしら！


「お姉ちゃん！その人の名前は？

あたしがうしろで仲介役になってあげる！このくらいのことしかできないもの」


驚いたような顔をしたお姉ちゃんだけど、あたしの助けを借りたいと言ってお姉ちゃんは彼の名前を口にした。


「彼の名前ね…








北條雅さんって言うの」