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甘恋〜こ、こんなのあり?〜

第4章 年下男子

じっとあたしを見つめる瑠衣は、いままで見たことないくらい真剣な顔で見つめてくる。


なんで…そんな甘い瞳で見るの…?


「心乃先輩は…

僕から見ても、しっかり者で真面目な人だから…
きっと、先輩ならできると思いますよ?


だから、自信持ってください!」


そう言って笑った瑠衣の顔は、いつもの柔らかいほんわかした感じに戻っていた。


さっきまでのドキドキも、いまは落ち着いてきた。


そっか。

瑠衣は、あたしを元気づけてくれたんだ。


「……ありがと、瑠衣!
あたし、なんだかできる気がしてきた!」


両手でガッツポーズをするあたし。

その横ではパチパチと拍手する瑠衣。


「そのいきですよ、先輩!」


瑠衣のおかげでまたやる気が出てきた。

あたしならきっと、自分のやりたいことをちゃんとできるはず。

焦らないでまずはやってみよう。
そう決意できた1日だった。

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