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甘恋〜こ、こんなのあり?〜

第4章 年下男子

なんでだろ?

あたしなにかありましたって顔してたかな!?


「突然どしたの、瑠衣…?」


バイトのことを見透かされてるのかなって思ったあたしは恐る恐る尋ねる。


「なんとなくですよ?

なんだか先輩、今日悩んでるような顔してたから」


小首を傾げて答える瑠衣。

あたし、そんなに悩んでる顔してたのか…


もう少しポーカーフェイスになろう、うん。


「悩みというか…最近急にやることが増えたから忙しくて。全部やっていけるのかなって考えたら不安になっちゃったの」


バカだよね、なんて笑って言ったのに、瑠衣は真剣な表情であたしのことを見つめていた。


いつもはへらっとしてるのに、なんでいまはそんな顔するの…?

視線が熱いせいか、こっちが緊張してくる。


「…心乃先輩は」


ふと口を開いた瑠衣は、ゆっくりと手をこちらに伸ばしあたしの髪をすくった。


そして、チュッとその髪にキスを落とした。


「!!!!」


一気に上昇するあたしの心拍数。

なんで?

いつもの瑠衣じゃない気がする。

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