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甘恋〜こ、こんなのあり?〜

第5章 試された!?

色々あったけどもう1週間が経ち、あたしは再びあの屋敷の扉の前に立ち尽くしていた。


いよいよ今日から、お手伝い(メイド?)生活が始まろうとしているのね。


陸にも頑張れって応援してもらったし、瑠衣にも励ましてもらった。
あとは覚悟を決めて頑張るだけだ。


「…よしっ」


あたしは重たい扉を開き、中に進んだ。


「おかえり」


扉の先で待っていたのは、今日からあたしのご主人様になる雅の姿。


ただ立っているだけなのに、なんでこんなにオーラを発しているんだろう…

…なんて言ってる場合じゃなくて!


それよりも、いまの雅の言葉。
『おかえり』って……


「え、えと……」


「お前の家は今日からここだ。
つまり、俺がおかえりと言ったらお前はただいまって言えばいいんだよ」


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