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甘恋〜こ、こんなのあり?〜

第6章 メイドのお仕事①

「あーっ、とにかく!

そのかっこ、この家以外ですんなよ?」


やっと体が離れ、あたしはよろけつつも雅の顔を覗き込む。

雅はこっちを見るなと言わんばかりに手で顔を抑えてたけど…ちょこっとだけ、見えちゃったんだ。


隠れてない耳が真っ赤になってたこと。


そっ、そんな可愛い仕草しないでよ…
こっちが照れるじゃない。


「いいか、わかったかっ」


「は、はいっ」


可愛いなーなんて思ってたのもつかの間、ギロっと睨まれてあたしも反射的に返事した。


せっかく雅の照れ顏見れたのに…

ツンデレ、とか?


なんて思ってたら。


「そんなことより、今日からちゃんと働いてもらうからな!覚悟しとけよ?」


そう言ってにやっと笑う雅。

うわぁー…めっちゃこき使われそうな気がしてならない。

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