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甘恋〜こ、こんなのあり?〜

第6章 メイドのお仕事①

「うるさい」


さっきよりもギュッと抱き締める力を強めながら、ぶっきらぼうな声だけが頭に落ちてくる。


う、うるさいってなによーーっ!

人がせっかく心配してるって言うのに。


っていうか……


「み、雅…苦しい……」


「お前…




可愛すぎだろ、そのかっこ」


ふぇ?(2回目)


か、可愛い?

でっ、でも…なんでそれがあたしをいま抱き締めてることになるんだ??


「な、なんで急に抱き締めるんですか…?」


あたしの質問にはぁーっとため息をついてる雅。


「ったく…可愛すぎてずっと見てられなかったっつうの」


な、なにそれ…


自分の心臓がドキドキしすぎて、雅の胸の音が聞こえない。

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