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甘恋〜こ、こんなのあり?〜

第6章 メイドのお仕事①

10時から14時までずーっと働かされっぱなし…


やっともらえたお昼休憩に、あたしはもうへとへとで自室のベッドに飛び込んだ。


「つっ…かれたぁー」


雅に案内された自室は、あたしにはもったいないくらい広くてベッドも大きくて。

大きな窓からの景色は、お屋敷の手入れされた庭が一望できるようになってる。


しかも部屋にはトイレとバスタブがどの部屋にもついてて。


…すごいなぁ。

これだけ良い環境だと、疲れた体にはたまらなく気持ちがいい。


あー…なんだか眠くなってきた。



………………




「…ったく、昼飯の割には長いと思ったら」


ぼーっとした頭の中に降り注ぐ声。


言ってることはぶっきらぼうなのに、声は優しくて。
突然、ふわりとした感覚が体中を襲った。


「ま、初日ならこんなもんか。

……おつかれ」


そう言って、頬にチュッと音をたててその人は去って行った。

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