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甘恋〜こ、こんなのあり?〜

第6章 メイドのお仕事①

「ん……」


ぱちっと目を開けると、すっかり窓の外は夕焼けに包まれていて、もうこんな時間なのかと思い知らされた。


…と同時に。


「うあああああ!?

な、なんでこんな時間に!?」


時計を見ると17時過ぎ。

あたしってば、3時間も寝ちゃってたの!?


起き上がって布団をはいだ瞬間、あることに気付いた。


「あれ…あたし、布団かけて寝たっけ?」


たしか疲れ果ててそのままベッドに乗っかって寝たはず…

この屋敷で、布団をかけてくれる人は1人しかいない。


あたしは急いで彼の元へ長い廊下を走った。



彼の部屋のドアの前に立ち、速い呼吸を整える。

…よし。


「雅、入っても、いいですか?」


コンコンとノックをしながら尋ねる。


「あぁ」


返事が聞こえ、あたしは扉をゆっくりと開いた。

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