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甘恋〜こ、こんなのあり?〜

第6章 メイドのお仕事①

「そ…そばに…いてくだ〈リンゴーン〉」


…………


「チッ…誰だよ、こんな時間に」


うわー…すごいムカついた顔してる。


仕方なくといって離れた雅は、そのまま自室を出て玄関へ向かった。


あ、危なかったーー!!


思わず床にへたり込むあたし。

まだ心臓がバクバクいってる。


無理やり言わされてるみたいなのに、それを嫌と感じなかった。

窓を背にした雅は夕焼けに照らされていてとっても艶やかで…かっこいいなぁって、感じてしまった。


ち、違う!!


きっと夕焼けのおかげで5割増くらいにかっこよく見えただけだよね!うん!

変に理由をつけて1人で頷いていると。


「おい、なにやってんの?」


はっと上を見ると、いつの間にか戻っていた雅があたしを見下ろしていた。

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