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甘恋〜こ、こんなのあり?〜

第8章 天然くんの瑠衣

雅の家(豪邸)で暮らし始めた初日に陸が現れて、なんと一緒にこの屋敷に住むことに。


驚いたけど、実は相談できる相手がいて嬉しかったりする。


この数週間で、色んなことが一気に起こりすぎててちょっと疲れ気味。

どうしてもその疲れは学校で出てしまう。


「小鳥遊さーん?今日のノルマ、書き終わりそう?」


部長からの言葉にパソコンとにらめっこするあたしはぎくり。


こないだ早く帰った日もあまり進んでいないのに、今日は居残りでやることになりそうだ…


学校での時間は雅も許してくれるはずだし、メールだけでも入れておこう。


メールを送ったあたしはまたパソコンに顔を向ける。………なんにもネタが思い浮かばない。


今年の文化祭での文芸部のテーマはなんと“雅”。

煌びやかな内容を盛り込んでいこうというコンセプトで決まったんだけど。


テーマが決まったのは雅に出会う前だから、意識することじゃないんだけど…


どうしてもこのテーマを掲げられると、雅の顔しか思い浮かばなくなる。

もう!なんなの、この変な気持ち。


「はぁ〜〜あ…」


前回の部活と同様の深いため息。

文化祭まであと1ヶ月くらいしかないのに、どーしよ……

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