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甘恋〜こ、こんなのあり?〜

第2章 幼馴染

「……てわけなんだよねぇ」


ベッドでごろごろとしながら文句を言うあたし。

ベッドの下の床でマンガを読んでる彼は、そんなあたしをスルー。


「もうっ。
無視しないでよ、陸!」


枕でばしっと陸の頭に一発食らわす。


「痛ってぇなぁ。

手伝えばいいだろ、手伝えば」


殴られた頭をさすりながらこちらに振り返る彼、佐久間陸。

家が隣ということもあり、陸とは昔から一緒にいる幼馴染。


中学までは同じだったんだけど、陸が工業系の高校に入学してからはあまり会う機会が無くなった。

それでもこうして陸の家にちょこちょこ遊びに来ているあたし。


「手伝えばいいだろって…だってもしその息子がキモい人だったらどうするの?

身の回りのお世話なんて…あぁ、怖っ!!」


両肩を組んで身震いする。

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