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甘恋〜こ、こんなのあり?〜

第10章 メイドのお仕事②

「時間かけて頑張ってオシャレしたんだろ?

……なんか嬉しくってさ」


そう言ってふわりと笑う雅の姿に、周りにいた女の人たちがきゃあっとざわめいた。


あのー…
イケメンスマイル発揮されると困るのですが。


でも…あたしまでもが、その笑顔に胸キュンしたことは誰にも言わないでおこう。


「それで、このまま屋敷に帰るんですか?」


迎えに来いって言われたから来たあたしは、てっきり屋敷に帰るつもりまんまんだったんだけど。


「は?んなわけねーじゃん、お前バカだろ。

出かけるんだよ、これから」


で、出かける?


……って、一体どこに??


「え、どこ行くんですか?」


「行ってみたいところがあるんだ。ほら、行くぞ」


雅はそのままあたしの手を躊躇いもなく握った。

大きな手だなぁ…っていうか、


心臓がバクバク言ってる。

男の人と手なんて繋いだ経験がないから、すごくドキドキするのかな?

それともーーーー



雅、だから?

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