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陽だまりの仮面 -嘘-

第6章 本腰?

花木君の思わぬ行動にテンパりつつ

花木君の腕の中からピクリとも動けない、あたし。


…動けないというよりは、ここからあたしはどうしたらいいんだろうか!?


と、テンパり過ぎて頭が働かないというのが正しいのかもしれない。


ただでさえ、花木君のCKにクラクラしちゃいそうなのに


腕の中で感じる花木君の体温に、あたしはこのまま身体が溶けちゃうんじゃないか!?

ってくらい、カァーッと全身が熱くなる。


ただでさえ、彼と居ると鼓動は普段より速いのに

今のあたしの鼓動は超高速マッハ。



――――少しだけ。



耳を澄ますと伝う彼の鼓動があたしの鼓膜を伝い


その、彼の鼓動は悔しいかな。


あたしの超高速マッハな鼓動とは違って




トクン、トクン、トクン、トクン……―――




とても規則正しい、鼓動までも花木君らしい心臓の鼓動音に


凄く凄くドキドキしちゃってヤバいのに

ほんのちょっとだけ、癒される。





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