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陽だまりの仮面 -嘘-

第8章 夕陽と泪味 ②

突如、あたしの右肩にかかる重み。

さっきまで風に吹かれ香ってたCKの香りが更に強く鼻を掠める。

あたしの右頬を撫でる、サラサラの髪の毛。



自分の今の状態を把握するまで、これらの材料を脳をフル回転させながら考えた。




結果。




あたしの右肩に、花木君の頭が乗っかってる事を理解した。


と、同時に


全身の血が沸騰してるんじゃないかってくらい、全身が一気に熱く熱を帯びて。

しかも、右肩は特に。

花木君の頭が触れてる右肩は、表現で言うと、まさに燃え滾るという言葉が正しいんじゃないか?

ってくらい、熱い。


時折、緩やかに吹く北風と共に、花木君の髪の毛が頬を掠りくすぐったい。



だけど、やっぱり1番は



頬に軽く当たる花木君の、温もり。



頬から伝う温もりに、ハンパなく心臓が跳ねあがる。



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