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陽だまりの仮面 -嘘-

第9章 琉愛×仮面

昨日。


手を繋いで教室へと戻った時、砂羽がコソッと教えてくれた。


『花木、何だか焦ってたみたいだったけど何かあったの?』


って。


花木君が焦り気味だったのかどうかはあたしには分からないけれど

でも、砂羽が言うには、いつもの冷静沈着な花木君とは少し様子が違ったらしい。


で。


『何があった?』


っていう、心配………じゃぁないな。

完全、砂羽の興味津々。

砂羽の野次馬的根性を満たすために、今呼び出された、あたし。



「にしてもさぁ、橘やるね~」



なんて、コーラが入ってるグラスのストローをクルクル回しながら頬杖付いてニヤリと笑う砂羽。


少し切れ長の目に、グレーのカラコン。

ダークブラウンのストレートロングヘアーで、重ための前髪パッツン。

赤のグロスでニヤリと笑う砂羽の顔はとても女のあたしから見てもセクシーに魅えてしまって




「あたしを誘うなよ」


「は?何わけ分かんない事言ってんの?」


「あたしの方が色っぽいけどね」


「何の対抗意識よ」




妙に砂羽に色気ジェラシー。





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