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陽だまりの仮面 -嘘-

第9章 琉愛×仮面

そんなあたしの心をまるで覗いたのか、エスパーなのか。

砂羽は大きく“ハァ~…”と溜息吐きながら呆れたように首を左右にフリフリ。


「あんたさぁ?」


「…何?」


「花木が女慣れしてるかどーかで軽くショック受けててどーすんの?」


「う……。」



ショックというか何というか…。

花木君は女に一切興味が無いと勝手に決めつけてただけに、

女慣れしてるのか?

なんて思うと、やっぱり正直ショック…かも……。



「琉愛!携帯貸して?」


「へ?」


「携帯、かーしーてッ♪」



あたしの目の前に催促するかのように右手を差し出しニコリと笑う砂羽。



「な、何?突然携帯って。

携帯忘れたの?」


「ううん?充電切れちゃった。

だから携帯貸して?」


「うん、いいけど?」



あたしは砂羽に言われるがままにポケットからスマホを取り出し

差し出す砂羽の右手にポンと乗せる。








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