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陽だまりの仮面 -嘘-

第10章 初デート





――――――ボフッ…。






部屋に入り、着替えてそのままベッドへと倒れ込む。


何だか……頭がボーッとしちゃってるあたし。




あれから――――。




砂羽に「告れ」コールをされたけれど、そこは頑なに拒否りつつ


『明日、花木にもその気にさせるチャンスなんだから!

頑張って来なさいよ!!?』


と、砂羽に応援され


『あ!!デートの服、あんた何着て行く気?』


『ジーンズ…?』


『バカか』


『へっ!?』


『近所へ買い物行くのとワケ違うんだから女の子らしくお洒落しなよ!』


『え!!あたしフリフリの服なんて持ってないよ…?』


『そんなの着て来られたら引くわ。おバカ。でも、ジーンズは無いわ。
花木も萎えるわ。』


『………な、萎えるって。』



散々、着て行く服の候補を挙げるとダメ出しされて。

でも、デートなんてした事ない。


『ど、どんなの着て行けばいいかな!?』

『この際、裸で行く?』


『ブッ!!!バカか!!』


『もうさ、花木に襲われて既成事実作っちゃえよ』


『嫌じゃ!ボケ!』



なんのこっちゃないアドバイスを貰ったあたし。



…何の参考にもならなかったけど。

聞いた相手がバカだった。


うん。






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