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だけど――――――。


「何が食べたいですか？

ハンバーグ、ですか？」



花木君は、あたしよりも上手で。

作り笑いを浮かべるあたしの頭に軽く手を乗せて

あたしの顔を覗き込んでくるから…。


ほんの数秒前に抱いた


こ…こいつ……


なんて感情は単純にも一気に消え去り



「それとも、パスタが良いですか？」


いつもと変わらない優しい声で、微笑みながら問う花木君にドキドキしながら応えると


「………パスタ、かな…？」


「クスッ。了解しました」



目を細めて微笑し、あたしの頭をまるで子供をあやすかのように頭をポンポンと軽く叩く花木君に



キュンとする、あたしの心。