
陽だまりの仮面 -嘘-
第12章 思いもよらない結末
「急に呼び出してすみません」
眉をハの字に下げて申し訳なさそうな表情をする花木君に
「ぜ、全然!!」
両手を顔の前でブンブン左右に振って、ついでに頭も左右にブンブン横に振ってみせるあたしに
相変わらず優しい笑みを浮かべ
「なら、良かった」
安心したような声色でふふっと笑いながら言う花木君が、妙に街灯の柔らかな光が演出してるせいか艶っぽく見えてしまって
ドキドキドキドキ……―――
止む事なく激しく鼓動する心臓の裏側で
…………ズキン
何故か脳裏に美樹の顔が浮かんでしまって。
何故か、花木君に微笑んでた顔だけが浮かんでしまって
花木君に逢えた事の嬉しさと、ドキドキ感と
それと同時に何とも言えない感情が渦巻いてしまって
「あ、あのさ、」
「?」
「何の用事なのかな??」
自分の感情から逃げるように、あたしは気を紛らわせるため
花木君へと問い掛けた。
眉をハの字に下げて申し訳なさそうな表情をする花木君に
「ぜ、全然!!」
両手を顔の前でブンブン左右に振って、ついでに頭も左右にブンブン横に振ってみせるあたしに
相変わらず優しい笑みを浮かべ
「なら、良かった」
安心したような声色でふふっと笑いながら言う花木君が、妙に街灯の柔らかな光が演出してるせいか艶っぽく見えてしまって
ドキドキドキドキ……―――
止む事なく激しく鼓動する心臓の裏側で
…………ズキン
何故か脳裏に美樹の顔が浮かんでしまって。
何故か、花木君に微笑んでた顔だけが浮かんでしまって
花木君に逢えた事の嬉しさと、ドキドキ感と
それと同時に何とも言えない感情が渦巻いてしまって
「あ、あのさ、」
「?」
「何の用事なのかな??」
自分の感情から逃げるように、あたしは気を紛らわせるため
花木君へと問い掛けた。
