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陽だまりの仮面 -嘘-

第12章 思いもよらない結末

ゆっくりと視線を街灯照らす地面へと移した時



「惑星までの距離って、知ってますか?」


「え?」



突拍子もない質問に、また再度視線を花木君へと戻す。



「地球から惑星までの距離ってどのくらいあるか知ってますか?」



「……ううん?知らない」



「地球から水星までの距離が最大で、2億850万キロなんですよ」


「ふ~ん…??」



眼鏡をクイッと上げて心無しか得意気に話す花木君なんだけれど

惑星は好きだから興味はあるんだけれど



花木君、ごめん!



2億850万キロが全くパッとしない距離で、あたしの反応オーバーなリアクションしたとしても



ふ~ん…



が精一杯です!!



いやいや、だって2億以上の距離だよ?

どっからどこまでだっつの。


果てしなく遠いっていうアバウトしか分からないっつの。



「知ってました?」


「ううん、全く」


「そうですかぁ」



流石のあたしも、その手の話

ギブです!




「じゃぁ、」



へ?



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