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陽だまりの仮面 -嘘-

第12章 思いもよらない結末

そんなあたしの頬に軽く触れ、ふふっと笑いながら花木君は



「でも、あまり遅くなると家の人も心配しますよ?」



って眉を下げて言うけれど、それでもやっぱりまだ一緒に居たい気持ちは強くって。


やっぱり“うん”って頷く事が出来ないあたし。



「じゃぁ、」



「え?」



「こうしましょう」



花木君の言葉に、あたしは花木君の目線へと視線を戻す。


交わる視線にドキドキするあたしに花木君は、またまた予想外の発言




「明日、またやり直ししましょう」


「え?」



「デート」



「……??」



「学校帰り、デートのやり直ししましょう」




そう言って、まるで駄々っ子を宥めるかのように、あたしの頭をポンポンと叩いた。




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