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陽だまりの仮面 -嘘-

第2章 陽だまりの・・・・・・

「「○×■※▲~~~!!!」」


声にならないクソ木山の悲痛げな叫び声と共に

あたしも、人生、こんなに動揺したことあったか?!

ってくらいの動揺で声にならない。



「まだ、分からないんですか?」



あたしとクソ木山と違って、至って冷静沈着な風の花木君。

煽るようにクスッと笑いながらクソ木山に言葉を向ける。


クスッと笑った吐息が耳に微量に掛かって、思わずゾクッとしてしまった。


クソ木山は何も言葉が出て来ない…

というか。


目の前で、毎日好きだと口説いてた女が他の男の腕の中にいるんだもん。

そりゃ、言葉にならんだろうな。


そんなクソ木山にラスト、一言。




「邪魔。なんですよ」



低いけでも、高いわけでも無い。

至って、普通の声色でクソ木山に放った花木君の言葉に




「………ッ!」




クソ木山は悔しそうな顔して、やっと図書室から去って行った。




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