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陽だまりの仮面 -嘘-

第2章 陽だまりの・・・・・・

何が起こってるのか、何で今、こういう状況に突然なったのか

全く呑み込めてない私だけど、それはクソ木山も全く一緒のようで


「おおおおお前、て、て、て、手…!!」


あたしの後ろにいる花木君に指差してる感じが何だか可笑しくて

うわぁー…アホ面。

なんて思ってしまって、心の中でプププッと笑ってしまうあたし。


だけど、そんな余裕は



「こういう事ですから。だからさっさと帰ってください?」



花木君が一言一言話すたびに、ふわっと頬に掛かる吐息。

それを感じてしまって一気に消え去り、更なるドキドキの嵐。

身体中に流れる血、全部が沸騰しちゃったんじゃないか?!

って思うくらい



熱い。



クソ木山は怒ってんのか、驚愕し過ぎてんのか良く分からないけど



「お、お、お……×▲○※」



もはや、何を言ってんのか良く分からない。

そんなクソ木山を気持ちがいいくらい、花木君は嘲笑うように小さくフッと笑ったかと思うと、




グッ!





~~~~~ッッ‼‼‼





スッと後ろからあたしの腰に腕を回して

肩から、腰からとあたしを抱き締める腕の力を一気にグッと力を入れて。

あたしの頬と当たるくらいの擦れ擦れの距離まで顔を持って来て

あたしの肩に顎を埋める花木君。





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