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陽だまりの仮面 -嘘-

第15章 流れる心 2

「そんなとこ突っ立ってないで、座れば?」



「うん」



フッと鼻で笑うように言われた感じが何かイラッと来たけど

そこはグッと抑えて




「で、」



「ん?」



「ギャグなの?」



「何が、かな?」



「そんなに離れて座られたら話出来ねぇだろうが」



「そんな事ないと思うけど…」




橘と真反対側の

しかも図書室のいっちばん奥の椅子に座りテヘッとアニメで言うと、そんな感じで笑って見せるあたしに

生意気にも、セクハラ橘は首を左右に振りながら深い溜息一発。




「普通さ、真ん前とかに座らね?」



とか言いながら、ガタッと椅子を音をさせ橘は立ち上がり




「いやいやいや、そこで座ってても話出来るでしょ?」



「はぁ?遠すぎるわ」



「そんな遠くないし!」



「うるせ」





ガタッ






「な?

この方が無駄に声出さなくて済むだろ?」



「…………」




反論するまでもなく


セクハラ橘



強制的、あたしの真横に着席。





くそっ




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