テキストサイズ

陽だまりの仮面 -嘘-

第2章 陽だまりの・・・・・・

「は………?」



付き合ってる…“フリ”…?



「誰かと付き合ってる事にすれば、牧村さんも一々告白を断る事もないでしょう?」



「え?」



「牧村さんに群がる取り巻きを排除するために


僕と、偽の彼氏彼女を演じるんです。」


「取り巻きが居なくなれば、牧村さんも平穏な日常が送れるでしょう?

さっきの彼みたく、しつこく迫られる事も減るでしょう。



どうですか?」





……どう…って言われても……


それって……




「もしかして……」


あたしの表情から察したのか


「そうです。」


あたしの思考を肯定。


そして、更に思考を確定させる言葉




「僕と、無期限の“恋人ごっこ”。

どうですか?」




一言向けて、眼鏡をクイッと上げた。










ストーリーメニュー

TOPTOPへ