
陽だまりの仮面 -嘘-
第17章 陽だまりの中で・・・・
花木君の、柔らかな唇が触れてる一瞬の間に、再度瞳をギュッと綴じたと同時に
唇に直接伝わってた花木君の“温もり”はスッと離れて。
薄ら、固く綴じてた瞳をゆっくり、ゆっくり開けると
―――――ドキッ……・・・
「入れ過ぎ」
「・・・へ?」
「唇」
「・・・クチビル…?」
「ふっ。何で片言?
唇、力入れ過ぎ」
「ッッ!!」
力入れ過ぎって指摘に、全身がカァ――ッと一気に熱くなる。
・・・力入れ過ぎって言われたって…。
んなの、当たり前でしょ!
やった事ないんだから!!
「琉愛?」
「な…何・・・?」
「顔、真っ赤ですよ?」
「~~~~~!!」
言葉と同時に、ソッとあたしの右頬に自分の左掌を当てて
「ほら、熱い」
って、もんの凄い近い位置で、目を細めて笑う花木君に
あたしの血管、全てブチ切れたんじゃね?!
ってくらい、血液沸騰しまくり。
