
陽だまりの仮面 -嘘-
第17章 陽だまりの中で・・・・
目を綴じてても、まるで透視が出来るようになったんじゃないか
と思うくらい、花木君の顔が更に更に近付いてくるのが何故か分かって
綴じてる瞳に、更に力が入る。
彼の熱があたしの肌にじわじわと強く伝わって来て
―――――あ・・・
“来る”……―――――
そう、感じた瞬間
ふわりと柔らかな感触が、一瞬だけ、唇に堕ちた。
ほんと、一瞬。
軽く、触れた
“それ”。
・・・当然。
誰とも付き合った事がない、あたしにとっては、唇と唇が触れる…
世間一般的に言われる
Kiss -キス-
と言われるモノをしたのは、これが初めてで。
胸がドキドキ激しく動悸し過ぎて
・・・マジでヤバい。
